建設業
「ブロックは積んだ。でも利益は積み上がっているか?」——タイル・れんが・ブロック工事業が“数字に強くなる”財務分析術
「仕上がりは綺麗。でも経営はボロボロ?」——外構・左官・ブロック工事業の課題とは
- 「現場はしっかりやってる」
- 「手間を惜しまずに丁寧な仕事」
- でも、手元に残る利益はごくわずか…
これは、現場の数字が“感覚まかせ”になっているサインです。
タイル・れんが・ブロック工事業の利益を圧迫する3つの構造
1. 手間と工数のばらつきが大きい
- タイル割り付け・加工の有無で工数が倍以上変わる
- ブロック積みも、基礎や地盤で所要時間が大幅に変動
- “想定よりも時間がかかる現場”が赤字の原因に
2. 材料費の単価上昇とロス
- タイルやブロックは破損率や予備材が発生しやすい
- 在庫管理が甘いとロスが経費に跳ね返る
- 材料費が1割ズレただけで、利益が吹き飛ぶことも
3. 職人の技術依存と外注化によるコスト上昇
- 「誰でもできる仕事」ではないため人件費が読みにくい
- 人手不足で外注が増えると粗利率が低下
- 多能工や補助スタッフの育成が進まず、属人化が加速
財務分析とは?「感覚経営」から「見える経営」へのシフト
財務分析は、“経理処理”でも“会計入力”でもなく、
「現場ごとの儲けを数字で把握する」ための経営ツールです。
ブロック工事業が財務分析で得られる3つの効果
- 現場別の損益を数字で比較できる
- 材料費や人件費の比率を見直し、無駄を減らせる
- “どんな仕事が儲かり、どんな仕事が赤字か”が明確になる
事例紹介:財務分析で経営が安定化した工事業者の声
<事例①>粗利率の高い工事パターンを見極めて集中的に受注
H社では、全案件の工事内容・日数・粗利を記録。
分析の結果、「戸建て外構×化粧ブロック」が最も高粗利と判明。
営業戦略をそこに絞り、売上は横ばいでも粗利率が7%アップ。
<事例②>在庫管理と仕入方法を見直して材料ロスを削減
K社では、破損や予備材のロスが多く、材料費が利益を圧迫。
現場ごとの使用量を記録し、適正在庫・一括仕入れに変更。
年間で約80万円のロス削減に成功。
タイル・れんが・ブロック工事業が実践すべき財務分析ステップ5選
- 案件別に「売上・材料費・人件費・外注費」を記録する
- 工事日数・施工面積・作業人数などを合わせて管理する
- 粗利率の高いパターン・低いパターンを抽出
- 見積と実績のズレを確認し、次回以降に反映
- 月次で利益推移をチェックして経営判断に活かす
現場は職人技、経営は数字の技——両方を極める時代へ
- 「腕に自信あり」だけでは食べていけない時代
- 原価・材料費・職人の単価上昇が続く中、経営力が生き残りの鍵
- 財務分析を導入すれば、数字で未来が読める会社に変わる
まとめ:積み上げてきた技術を、積み重なる利益へ変えるために
- 工事ごとの利益が分からない
- 見積の感覚と実績のズレが大きい
- 毎月の通帳残高に余裕がない…
これらの悩みは、財務分析で「数字を武器にする」ことで解決できます。
職人の技と、経営者の数字感覚。両方を磨くことで、持続可能な会社づくりができます。
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当事務所では、下記のサポートをご提供しています:
✅ 案件別原価・粗利管理テンプレート(Excel/Googleスプレッドシート)
✅ 材料ロス率分析・在庫管理表の導入支援
✅ freee/マネーフォワード連携による資金繰り可視化
✅ 高利益案件の分析と提案資料作成サポート
芦屋市で税理士をしています、ながさん(長岡昭宏)です。1987年生まれ。兵庫県西宮市で生まれ育ち、現在、芦屋市に在住。未来会計や資金繰りやバックオフィスのDX化などのお困りごとを中心に、経営者の伴走支援をしています。懇切丁寧に明るく元気にサポートいたします。