公共工事を受ける建設業者必見!財務体質を強化して経営審査・取引先・銀行融資で圧倒的に有利になる方法
公共工事を受ける建設業者こそ財務体質を強化すべき理由と、その効果
はじめに
建設業は日本経済を支える重要な産業であり、公共工事はその大きな柱です。特に国や自治体が発注する工事は安定した収入源となり、取引先に対しても信用力を高める効果があります。
しかし、公共工事を継続的に受注するためには「経営審査事項(経審)」の評価が不可欠であり、その中でも 財務体質の健全性 が大きく影響します。
「工事の技術には自信がある」「現場は順調に回っている」そんな会社であっても、財務評価が低ければ入札の参加資格が制限されてしまうこともあるのです。
この記事では、公共工事を受ける建設業者が財務体質を強化することの重要性、そこから得られるメリット、さらに実際の経営改善につながる具体的なポイントをわかりやすく解説します。
公共工事と経営審査事項(経審)の関係
公共工事を受注するためには、経営事項審査(経審)の評価点が必要です。
経審とは、国や自治体が入札参加資格を判断するために企業の経営状況や技術力を数値化する仕組みです。その中で、財務体質の良し悪し が大きな比重を占めています。
経審の評価項目
- 経営規模(完成工事高や自己資本額など)
- 経営状況(財務指標:自己資本比率、流動比率、利益率など)
- 技術力(技術者数、資格保有状況)
- 社会性等(労働福祉、法令遵守など)
特に「経営状況評点」は、財務諸表から算出されるため、 決算の内容=財務体質の健全性 がストレートに反映されます。
つまり、黒字経営や自己資本の厚み、流動資産と負債のバランスを改善することが、そのまま経審の点数アップにつながるのです。
財務体質が良くなることで得られるメリット
① 経営審査事項の評価アップ
財務体質を改善すれば、自己資本比率や利益率が向上し、経営状況評点が上がります。その結果、より大きな公共工事の入札に参加できるようになり、仕事の幅が広がります。
② 新規取引先の拡大
帝国データバンクや三菱UFJリサーチなど、信用調査機関は財務内容を重視します。
- 自己資本比率が高い
- 赤字ではなく安定的に黒字を計上している
- 流動比率が健全
こうした企業は「倒産リスクが低い」と評価され、新規取引や元請け企業との関係構築に有利になります。
③ 銀行融資の条件改善
財務内容が改善すると、銀行からの評価も向上します。具体的には、
- 融資の審査が通りやすくなる
- 融資枠が広がる
- 金利が下がる
といったメリットが得られます。
逆に、赤字決算や自己資本比率の低さは、銀行から「資金繰りに不安がある」と判断され、融資条件が厳しくなってしまいます。
④ 社員・求職者からの信頼向上
財務が安定している会社は「安心して働ける会社」と見られます。公共工事を安定的に受注できるだけでなく、人材確保や定着率向上にもつながるのです。
財務体質を良くするための具体的な取り組み
1. 粗利管理の徹底
工事ごとの粗利を正確に把握し、赤字工事を発生させない管理が必須です。
特に公共工事は入札価格の制約があるため、どの部分でコストを削減するか、材料費や外注費の見積もり精度を高めることが重要です。
2. キャッシュフローの可視化
売上や利益だけでなく、実際にお金がいつ入ってきて、いつ出ていくのかを把握しましょう。
キャッシュフロー計算を取り入れることで、資金ショートを防ぎ、安定した経営につながります。
3. 固定費の適正化
人件費や本社経費などの固定費が膨らむと、売上が下がった際に一気に赤字になります。
固定費を見直し、適正な水準を維持することが、財務体質改善の大きなポイントです。
4. 節税と内部留保のバランス
「無駄な税金は払わない」ことは大切ですが、節税ばかりに偏ると内部留保が不足し、財務評価が下がります。
長期的な視点で「どの程度の利益を残すべきか」を判断することが必要です。
財務体質改善で得られる未来
財務体質が健全化されると、
- 経審の点数が上がり、大型公共工事の入札に挑戦できる
- 信用調査機関の評価が上がり、新規取引先が広がる
- 銀行融資の条件が良くなり、資金繰りの不安が解消する
- 社員が安心して働ける会社となり、人材が集まる
といった「好循環の経営」が実現します。これは単に数字の改善ではなく、 会社の未来を安定させ、成長を持続させる基盤 となるのです。
最後に
建設業において財務体質の強化は、単なる数字の話ではありません。公共工事の入札を有利にし、銀行や取引先の信頼を高め、会社の未来を切り拓く経営戦略そのものです。
私は、建設業者様が 財務体質を改善し、キャッシュフロー経営を実現するための具体的なサポート を提供しています。
経営審査事項の点数アップ、資金繰り改善、銀行融資対策まで、一貫してサポートし、安心して公共工事に挑戦できる体制づくりをお手伝いします。
公共工事を安定的に受注し、強い経営基盤を築くために、今こそ「財務体質の改善」に取り組んでみませんか?
ホームに戻るh芦屋市で税理士をしています、ながさん(長岡昭宏)です。1987年生まれ。兵庫県西宮市で生まれ育ち、現在、芦屋市に在住。未来会計や資金繰りやバックオフィスのDX化などのお困りごとを中心に、経営者の伴走支援をしています。懇切丁寧に明るく元気にサポートいたします。