建設業

「路面は仕上がった。でも会社に利益が残らない?」——舗装工事業が数字で強くなる“財務分析”のすすめ

「工事は順調。でも経営はギリギリ」——舗装業が直面する課題とは?

  • 駐車場・道路・歩道・舗装補修など案件は豊富
  • 地方自治体・民間企業など継続的な受注もある
  • なのに、決算書を見ると利益がほとんど残っていない

それは、「儲かる構造をつくるための数字」が見えていないからです。


舗装工事業が利益を出しにくい3つの理由

1. 天候リスクによる工期の遅延・再施工

  • 雨天でのアスファルト施工は不可
  • 夏場と冬場で工程・施工品質が変動
  • 予定外の再施工や段取り替えが原価を押し上げる

2. アスファルト合材・砕石などの材料費高騰

  • 燃料費の上昇と連動して合材単価も上昇
  • 工期中に価格改定があっても請負価格はそのまま
  • 見積の甘さが即座に利益減へ直結

3. 重機リース費・人件費の上昇

  • ローラー・フィニッシャー・タイヤショベルなどのリース費用
  • 経験者の人手不足で日当単価の上昇が顕著
  • 工事の途中で追加応援が必要になり原価が膨張しやすい

財務分析とは?“なんとなく経営”からの脱却

財務分析は、税理士の決算報告ではなく、経営者が意思決定に使う数字の道具です。

舗装業における財務分析の具体的なメリット

  • 案件別の粗利率や赤字工事の特定
  • 材料費・重機費・人件費を分解して高コスト要因を明確化
  • 天候遅延・待機時間の見えないコストも数値化
  • 銀行・補助金審査にも通用する経営レポート作成

事例紹介:財務分析で利益体質に変わった舗装業者の声

<事例①>現場ごとに粗利管理し、赤字工事を見直し

D社では、すべての工事を一律で管理していたが、
財務分析で工事種別・工期・施工面積あたりの粗利を集計
赤字が出やすい小規模補修の受注を減らし、中規模の私道整備に集中。
年間利益が1.7倍に増加。

<事例②>資金繰り表を導入して重機購入タイミングを最適化

E社では、毎年ローラーやプレートを借りていたが、
財務分析から稼働率とリース費を定量化
結果、自社保有に切り替えることでリース費30%削減。
資金繰り表の導入で購入タイミングも最適化し、借入負担を軽減。


舗装工事業に必要な財務分析ステップ5つ

  1. 案件ごとの「売上・材料費・外注費・重機費・人件費」を記録
  2. 天候・待機などの見えないコストも加味する
  3. 月別に工事粗利率を出して“利益の傾向”を把握
  4. 資金繰り表で工事前後のキャッシュフローを可視化
  5. 数字に基づく“やるべき工事/やらない工事”の線引き

「技術だけで勝負する時代」は終わった——これからは“数字の経営力”

  • アスファルトの技術はコモディティ化
  • 人件費・材料費は年々上昇
  • 大手との価格競争も激化

だからこそ、数字を読める舗装業者だけが生き残ります。
財務分析で、“勝てる土俵”を自ら設計する時代です。


まとめ:舗装工事業が「現場力」と「財務力」の両輪で強くなるために

  • 粗利が出ているか分からず、感覚で経営している
  • 支払いは先、入金は後で、いつもキャッシュが苦しい
  • 毎年利益が読めず、資金調達や補助金も通りにくい…

これらの経営課題を、“数字で解決”するのが財務分析です。
舗装という社会インフラに携わる会社だからこそ、経営もインフラ化=安定化が求められています。


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