「会社全体で“未来に備える”!iDeCoが経営者にも従業員にもメリットがある理由」
✅ はじめに|iDeCoは「社長の老後資金」だけじゃない!
iDeCoと聞くと、多くの人が「自営業者や経営者のための制度」と考えがちですが、それは半分正解で半分間違いです。
実はこの制度、会社で働く従業員にとっても非常に魅力的な“未来の味方”なのです。
さらに経営者にとっても、「福利厚生としてiDeCoを導入・推奨すること」は、従業員満足度の向上、人材の定着、採用力の強化にもつながります。
この記事では、iDeCoがなぜ「会社全体にメリットをもたらす制度」なのかを、経営者・従業員両方の視点でわかりやすくご紹介します。
✅ まずは基本|iDeCoってどんな制度?
iDeCo(イデコ)は、「個人型確定拠出年金」のこと。
✔ 毎月決まった額を拠出(自分の口座から)
✔ 自分で運用商品を選ぶ(投資信託や定期預金など)
✔ 60歳以降に年金または一時金として受け取る
という、“自分でつくる年金制度”です。
【ポイント】加入対象者は「ほぼすべての働く人」
職業区分 | 加入可能? |
---|---|
自営業者(国民年金第1号) | ○(掛金上限:月75,000円) |
会社員(厚生年金加入者) | ○(月額12,000〜62,000円) |
公務員 | ○(月額24,000円) |
専業主婦(主夫) | ○(月額23,000円) |
つまり、従業員も全員対象!
✅ 経営者にとってのメリット|iDeCoは“福利厚生強化”の一手になる
✅ ① 小さな会社でも「年金制度あり」の企業としてアピールできる
大企業は企業年金や退職金制度を整備していますが、中小企業では難しいのが現実。
でも、iDeCoを社内で紹介・支援・推奨することで、
「この会社は社員の将来まで考えてくれている」
という印象を持たれ、採用・定着に効果的です。
✅ ② 社員の“老後不安”を和らげる=労働意欲UP
給与や待遇だけでなく、将来の生活への不安が従業員のストレスになっている時代。
iDeCoの存在を社内で知らせること自体が、社員への安心感・信頼感に直結します。
✅ ③ 経費ゼロで福利厚生が整う
iDeCoは基本的に「自己拠出型」の制度。
会社が費用を負担する必要はありません(※企業型DCとは異なる)。
→ コストをかけずに“老後支援企業”になれる、中小企業にやさしい制度です。
✅ 従業員にとってのメリット|“給与は使ってしまう”人ほどiDeCo向き!
✅ ① 掛金が「全額所得控除」=節税になる!
たとえば、月1万円をiDeCoで積み立てると、年間12万円。
年収400万円の人で、約2万円の節税効果になります。
→ 給与明細で「控除」として見えるので、節税の実感が得られやすいのも特徴。
✅ ② 運用益は“非課税”で将来の資産に
iDeCoは投資信託などを通じてお金を増やせますが、
その運用益には一切税金がかかりません。
→ 通常の投資で得た利益には20%の税金がかかることを考えると、長期運用のパワーが全然違います。
✅ ③ 強制的に“貯まる仕組み”だから安心
多くの人は「貯めようと思っても、気がつけば使っている」状態。
iDeCoは口座から自動引き落とし&60歳まで引き出し不可なので、
「将来の自分のために、確実に貯められる」
という仕組みとして、とても優れています。
✅ 注意点と導入時のポイント
✅ 【注意点①】途中で引き出せない
→ 社員にも「長期前提の制度」であることをしっかり説明しましょう。
✅ 【注意点②】投資リスクがある商品もある
→ 証券会社のパンフレットなどでリスク説明をサポート。
→ 定期預金や元本確保型商品も選べます。
✅ 【導入・周知のポイント】
- 社内掲示板・LINE・朝礼で「iDeCo制度って知ってますか?」と軽く紹介
- 加入サポートは不要(自己判断でOK)
- 福利厚生欄に「iDeCo活用支援制度あり」と書くだけでも求人で印象UP!
✅ 事例|社員にiDeCo制度を紹介した会社の反応
ある年商5,000万円規模の製造業の会社では、
顧問税理士がiDeCoの話をしたところ、社長が全社員に案内を実施。
結果、
- 20代社員「投資なんて怖いと思ってたけど、これならできるかも」
- 40代社員「老後が不安だったから、仕組みがあると助かる」
- 社長「コストゼロで“会社に感謝される制度”っていいですね」
と、社内の空気がポジティブに変化しました。
✅ まとめ|iDeCoは“未来に備える文化”を会社に根づかせる
✅ 経営者にとっては「自分年金」であり、節税の手段
✅ 従業員にとっては「貯蓄の仕組み」であり、将来の安心材料
✅ 会社全体にとっては「福利厚生」と「信頼向上」の手段
iDeCoは、まさに小さな会社でもできる“将来の安心支援制度”です。
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次は、中退共とiDeCoは併用できる!社長と社員の“退職金+年金”戦略のすすめ」について説明いたします。
ホームに戻る芦屋市で税理士をしています、ながさん(長岡昭宏)です。1987年生まれ。兵庫県西宮市で生まれ育ち、現在、芦屋市に在住。未来会計や資金繰りやバックオフィスのDX化などのお困りごとを中心に、経営者の伴走支援をしています。懇切丁寧に明るく元気にサポートいたします。