調剤薬局で始める!生成AIを活用した“健康相談Bot”の作り方
はじめに|患者対応に、こんな課題はありませんか?
調剤薬局を経営していると、こんなことありませんか?
- 来局前に「この薬と他の薬、併用しても大丈夫?」と電話で相談される
- 「病院に行くほどじゃないけど、気になる体調のことを聞きたい」という人が多い
- OTC販売につなげたいけど、薬剤師が接客に割ける時間がない
実はこの“ちょっとした健康相談”こそが、薬局に新しい価値を生むチャンスです。
今回は、生成AIを使って「健康相談Bot」を作る方法をご紹介します。
健康相談Botとは?|調剤薬局の新しい入口になるAI窓口
「健康相談Bot」とは、LINEやWebサイトを通じて、患者さんの簡単な体調相談やお薬の基礎的な質問にAIが答える仕組みのこと。
AIと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、最近ではChatGPTをベースにしたBotをノーコードで作成できるツールも増えており、中小規模の薬局でも導入可能です。
Botの活用イメージ
- 【体調相談】「のどが痛いけど病院行くべき?」などの初期相談にAIが回答
- 【薬の使い方】「この点鼻薬って1日何回使うの?」などの質問に対応
- 【商品紹介】OTC薬やサプリについて、AIが適切に案内・推奨
なぜ今、Bot導入なのか?|3つの経営メリット
1. 来局前の接点が増える=売上のタネが増える
Botでの事前相談がきっかけとなり、来局や物販購入に結びつくケースが増加。
まさに“来局導線の新設”です。
2. 人手不足対策に最適
営業時間外や忙しい時間帯でも、AIが代わりに対応してくれるため、スタッフの負担を減らしつつサービス提供が可能。
3. 薬局ブランドの強化
「この薬局はIT対応している」「相談しやすい」といった安心感が、地域での信頼獲得につながります。
導入ステップ|健康相談Botはこう作る
Step 1:目的とターゲットを明確にする
- 高齢者向け?若いママ層向け?
- 体調の簡易相談?OTC案内?
まずはBotの役割をはっきりさせましょう。
Step 2:ツールを選ぶ
以下のような生成AI対応ツールを使うと簡単です。
ツール名 | 特徴 | 対応チャネル |
ChatGPT+Chatbase | ノーコードでカスタムBot作成可能 | Web、LINE、Messengerなど |
LINE Bot Designer | LINE公式アカウントとの連携が簡単 | LINE |
Notion AI + Zapier | ノート共有型の相談Botも作れる | Web、Slackなど |
Step 3:回答データを用意する
- よくある健康相談(例:「頭痛」「鼻炎」「便秘」)に対する回答テンプレート
- 調剤薬局として気をつけるべき表現(誤解を避ける言い回し)
AIに覚えさせるデータは、実際のQ&Aから作るのが理想です。
Step 4:設置と公開
Webサイト、LINE公式アカウント、QRコード掲示など、患者の導線に沿った場所に配置しましょう。
注意点|「医療機関ではない」Botの立ち位置を明確に
生成AI Botはあくまで「参考情報の提供」であり、「診断」や「処方」は行いません。
以下のような注意書きが重要です:
※このBotは医療判断を行うものではありません。体調が優れない場合は医師の診断をお受けください。
Botの設計時には、ガイドラインを守った運用が前提となります。
成功事例
「A社調剤薬局」では…
健康相談BotをLINEで導入し、「今夜寝られるくらいの咳だけど…」という相談から、咳止めシロップの購入につながるケースが増加。
結果としてOTCの売上が月平均20%アップ。スタッフの対応時間も削減できました。
まとめ|Botは“問診”だけでなく“売上導線”にもなる
生成AIを活用した健康相談Botは、ただの自動応答ツールではありません。
それは「新しい来局きっかけ」を作り、「顧客満足度の向上」から「売上アップ」に直結する、経営にとっての“資産”です。
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次回予告
次回は、「調剤薬局のInstagram運用に活かす!生成AIによる投稿文・画像自動生成術」をご紹介します!
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