コラム

【資金繰り改善の第一歩】キャッシュフロー経営のメリットとは?今すぐ取り組むべき理由を徹底解説!

こんにちは!税理士の長岡です。今回は、「キャッシュフロー経営」についての内容になります。最後までお読みいただけると幸いです。

はじめに:なぜ今「キャッシュフロー経営」が求められているのか?

売上があっても、なぜかお金が足りない…。
その原因は、「利益」だけに注目して「キャッシュの動き」を見ていないからかもしれません。

経営の“血液”ともいえる「キャッシュ(現金)」の流れを可視化し、資金繰りを安定させる——それが、キャッシュフロー経営の本質です。

この記事では、キャッシュフローの基本から、活用するメリット、実務への落とし込みまでをわかりやすく解説します。


1. そもそもキャッシュフローとは?

キャッシュフローとは、会社の「お金の出入り」そのものを意味します。

■ 主なキャッシュ・イン(お金の入り)

  • 売上入金
  • 補助金の受給
  • 借入金の入金
  • 資産売却収入

■ 主なキャッシュ・アウト(お金の出)

  • 仕入代金の支払い
  • 人件費・家賃などの固定費
  • 借入金の返済
  • 設備投資による支出

2. キャッシュフロー計算書とは?

キャッシュフロー計算書は、会計帳簿には表れない「現金ベースの動き」を明らかにする財務書類です。
貸借対照表(B/S)や損益計算書(P/L)では見えない、「実際にお金がどう動いているか」を把握できます。

書類名表す内容
損益計算書(P/L)売上・経費・利益などの損益(1期間)
貸借対照表(B/S)資産・負債・資本などの残高(1時点)
キャッシュフロー計算書(C/F)現金の流れ・動き(期間中の現実的な資金移動)

3. キャッシュフロー経営の主なメリット

■(1)財務の安定化

キャッシュフローを継続的に分析することで、

  • 資金の偏り
  • 不要な出費
  • 回収サイトの遅れ
    などの問題を早期に発見できます。

■(2)信用力の向上

金融機関は「お金の管理能力が高い会社」を評価します。
キャッシュフロー計算書を整備しておくことで、融資交渉時の信頼性が大幅に向上します。

■(3)会社の成長スピード向上

資金繰りが明確になることで、

  • 手元資金の活用余力が見える
  • 借入に頼らず迅速な投資判断が可能
  • 赤字でも「黒字倒産」を防げる

つまり、自社の意思で経営判断を進めやすくなるというわけです。


4. キャッシュフローを改善する4ステップ

ステップ① 現状を知る(キャッシュフロー計算書を作成)

  • 月次・四半期での作成を習慣化
  • 営業活動・投資活動・財務活動の区分で可視化

ステップ② 原因を分析する

  • キャッシュアウトが多すぎる部分はどこか?
  • 過剰在庫・過剰仕入はないか?
  • 借入金の返済と利益が見合っているか?

ステップ③ 資金繰り表を作る

  • 未来の資金残高をシミュレーション
  • 資金不足が起きるタイミングを事前に把握

ステップ④ 対策を立てて資金繰りに反映

  • 資金調達の検討
  • 経費削減や収入時期の調整
  • 投資のタイミング見直し

5. キャッシュフローを見る上でのチェックポイント

赤字の項目がある場合、以下の視点で確認しましょう。

  • 投資金額を回収できる見込みはあるか?
  • 本業でのお金の不足の原因は?
  • 売上はあるが回収サイトが遅いなどの構造的問題は?

6. キャッシュフロー経営が特におすすめな経営者

次のような経営者には、キャッシュフロー経営の導入が特に効果的です:

  • ✅ スタートアップ・アーリーステージの若い経営者
  • ✅ 月末の資金繰りに悩んでいる方
  • ✅ 設備投資・新事業に挑戦したい成長志向の方
  • ✅ 会計帳簿はあるけど「お金の動き」が見えない方

7. 導入は難しくない!伴走型のサポートで安心

「キャッシュフロー経営って難しそう…」という声をよく聞きます。
ですが、今は会計ソフトやクラウドサービスの進化により、導入のハードルは大きく下がっています。

当事務所では、

  • キャッシュフロー計算書の作成
  • 資金繰り表の構築
  • 改善支援とフォローアップ

まで“伴走型”で支援しています。初めての方でも安心して取り組めます。


まとめ:キャッシュフローを制する者が経営を制する

「利益が出ていても倒産する」――それが黒字倒産です。
これを防ぐために、キャッシュフローという“経営のリアル”を見つめることが必要不可欠です。

数字を「未来の行動」に活かす。
それこそが、キャッシュフロー経営の最大の強みです。


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もっと成長投資をしたい…
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