もう紙の問診票に戻れない!動物病院の受付業務を変える生成AIの活用術!!
はじめに:問診票がもたらす“ムダな手間”に気づいていますか?
ペットを連れて来院された飼い主さんに、「こちらにご記入をお願いします」と紙の問診票を手渡す——。
病院では日常の光景かもしれませんが、その裏側ではこんな課題が生まれています。
• 字が読みづらく、スタッフが内容を確認するのに時間がかかる
• 飼い主の記入ミスで、聞き直しや補足が必要になる
• 問診票の内容をカルテに転記する手間が発生する
• 外国人飼い主や高齢の方など、説明が必要なケースが増えている
こうした“ちょっとしたムダ”が、積もり積もって大きな時間とストレスに。
そこで注目したいのが、生成AIを活用した「問診票の自動化・効率化」です。
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なぜ今、「問診票×生成AI」なのか?
従来の問診票は紙中心、もしくはPDFに入力してもらう形式が一般的でした。
しかし、これではデータの集約や分析が難しく、結局アナログ業務が残ってしまいます。
生成AIを活用すれば、問診票の「作成・入力・解析・共有」までを一気通貫でスマートに行うことが可能に。
例えば、以下のような機能が実現できます:
• 飼い主がスマホで答えるWeb問診票の自動生成
• 回答内容から必要な質問をAIが追加で聞く「動的問診」
• 回答を診療の参考になるよう自動要約してスタッフに共有
• 項目別に症状傾向をAIが分析し、予防対策の資料づくりに活用
問診票が“ただの記入用紙”から“診療支援ツール”へと進化します。
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動物病院での「問診票 × 生成AI」活用5選!!
1. 来院前問診をLINEやWEBで自動送信
予約時に「簡単な問診にご回答ください」とURLを送るだけ。
ChatGPT APIなどを使えば、症状別に質問内容を変化させるAI問診の導入も可能です。
→来院時の受付時間が平均3〜5分短縮された例も!
2. AIによる回答内容の要約と診療サポート
飼い主が長文で症状を書いても、生成AIが要点を抽出し、時系列で整理してくれるため、診療前の確認がスムーズに!
「今朝から嘔吐」「1週間前から食欲不振」など、見逃せない情報をピックアップしてくれます。
3. よくある症状に対するカスタムテンプレート作成
下痢・嘔吐・咳・皮膚炎など、頻出する症状に対応した質問テンプレートを生成AIで作成しておけば、問診の標準化が進み、診療の質も安定。
4. 多言語対応もラクに
「英語・中国語・韓国語で問診票を作りたい」といったニーズにも、生成AIなら対応可能。
翻訳精度も年々向上しており、簡単な症状確認レベルなら実用範囲です。
→訪日外国人のペットオーナーにも安心。
5. データ蓄積と分析による「予防医療」への活用
AI問診から蓄積された情報をもとに、「春に多い疾患」「猫に多い初期症状」などを分析。
季節別・症状別の対策資料や予防案内が自動作成できるため、飼い主教育や啓発に活かせます。
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医師のお困り事!
「毎回、問診の情報がバラバラで診療に時間がかかる…」
「スタッフの転記作業が非効率で、ヒューマンエラーが心配」
「問診票の書き方がわからない飼い主さんへのフォローが大変」
そんなお悩みをお持ちの先生や受付スタッフにこそ、AIのサポートは有効です。
特に「少人数で回している動物病院」「地方でスタッフ確保が難しいクリニック」などでは、
人的リソースを補う“仮想スタッフ”として生成AIを使う発想が必要になってきています。
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実際の導入例
• Cアニマルクリニック(東京都)
スマホ問診導入+ChatGPT要約で、問診記入〜診療準備が平均5分短縮。
「受付がバタバタしなくなった」と飼い主からの評価もアップ。
• D動物病院(北海道)
外国人対応の翻訳AIと連携し、英語での問診を自動処理。
スタッフの負担が軽減し、口コミ評価が向上。
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注意点と導入のコツ!?
• 個人情報の扱いには細心の注意を(クラウド利用時はPマーク・SSL対応などを確認)
• 飼い主が使いやすいUI設計が重要(スマホ対応・入力ステップの簡素化)
• 回答内容を過信せず、最終確認は人の目で行うことが基本
最初は一部の診療メニューだけでもAI問診を取り入れて、現場に慣れてもらうステップ導入がオススメです。
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まとめ:問診が変われば、現場の流れも変わる!!
「問診」は、病院と飼い主をつなぐ“最初の接点”。
だからこそ、その体験がスムーズで安心できるものであれば、
診療全体の流れ・印象・業務負荷まで変わってくるのです。
生成AIは、その問診業務を“時間短縮”するだけでなく、
「診療の質」や「飼い主満足度」を高める武器になり得ます。
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次回予告!!
次回は「動物病院のSNS運用に使える!生成AIによるInstagram・LINE投稿術」をご紹介します。
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