財務
利益を2倍にしたい経営者必見】
MQ会計×感度分析で「どこを動かせば儲かるか」が見える経営へ!
はじめに|「利益を2倍にしたい。でも、どうすればいいのか?」
多くの経営者が、「もっと利益を出したい」「できれば倍にしたい」と願っています。
しかし、売上をただ2倍にすればいいわけではない、というのが経営の難しさ。
- 売上を2倍にしても、コストも増えたら意味がない
- 変動費が多いほど、売上増加は利益に直結しない
- 固定費が重いと、利益が圧迫される
そこで登場するのが、MQ会計と感度分析です。
MQ会計とは?ざっくり解説
✅ MQとは何か?
- M(粗利) × Q(販売数量) = 粗利総額(=利益の源泉)
つまり、会社の「もうけの構造」を見える化する会計手法です。
✅ 従来の会計との違い
従来の会計 | MQ会計 |
---|---|
売上や利益の結果を確認 | 利益の“構造”を把握する |
数字を「あとから見る」 | 数字を「経営に活かす」 |
利益を2倍にしたいとき、どこをどう動かす?
1. 売上を2倍にすれば、利益も2倍になる?
→ 答え:NO!(コスト構造による)
✅ 例:今の利益が100万円の場合
- 売上:2,000万円
- 変動費:1,200万円(売上の60%)
- 粗利(M):800万円
- 固定費:700万円
- 利益:100万円
👉 利益を200万円にしたい場合、どうする?
【感度分析①】売上をいくらにすれば、利益は2倍になる?
現状の利益100万円 → 目標利益200万円
売上を変えた場合(変動費率60%固定)
- 粗利率=40%(=M/S)
- 固定費=700万円
必要粗利=目標利益200万円+固定費700万円=900万円
→ 必要売上=900万円 ÷ 40% =2,250万円
👉 売上を12.5%アップ(2,000万→2,250万)すれば利益2倍に!
【感度分析②】変動費を何%下げれば、利益2倍に?
売上2,000万円で固定、固定費700万円のまま
- 目標利益=200万円
- 必要粗利=900万円
→ 売上2,000万円で粗利900万円を出すには、
変動費=1,100万円(=売上−粗利)
→ 変動費率=55%にすればOK(現状60%)
👉 変動費を5%削減すれば利益は2倍になる!
【感度分析③】固定費をどれだけ削減すれば、利益2倍?
売上:2,000万円
粗利率:40% → 粗利=800万円
→ 必要利益=200万円 → 固定費=800−200=600万円
👉 固定費を100万円削減すれば利益は2倍になる!
感度分析を行うと、次のような「経営の選択肢」が見える!
施策 | 実行内容 | 達成条件 |
---|---|---|
売上アップ | 新規顧客獲得、単価アップ | 売上12.5%アップ |
変動費カット | 原価交渉、外注コスト見直し | 変動費率5%ダウン |
固定費削減 | 人件費の適正化、広告費見直し | 固定費100万円ダウン |
MQ会計で「どこを動かすか」がはっきりする
通常の会計だと、「結果」がわかるだけ。
MQ会計を使うと、「どこをどう変えればいいか」が見えてきます。
✅ MQ会計のメリット
- 数字を感覚でなく、戦略的に動かせる
- 「無駄なコスト削減」や「根拠のない売上目標」がなくなる
- 社員にもわかりやすい!目標が具体的になる
まとめ|利益を2倍にするなら「数字の感度」を高めよう!
- ✅ 利益構造は【M × Q − 固定費】で考える
- ✅ 感度分析で「どこを変えれば利益が増えるか」がわかる
- ✅ 売上アップより、粗利率や固定費の改善の方が早いことも多い!
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芦屋市で税理士をしています、ながさん(長岡昭宏)です。1987年生まれ。兵庫県西宮市で生まれ育ち、現在、芦屋市に在住。未来会計や資金繰りやバックオフィスのDX化などのお困りごとを中心に、経営者の伴走支援をしています。懇切丁寧に明るく元気にサポートいたします。