【2025年4月改正】自己都合退職でも失業給付が早くもらえる!~知らないと損する雇用保険の新ルール~
こんにちは!税理士の長岡です。今回は、失業保険の新ルールについて説明していきます。
転職・キャリアチェンジ・やり直し——
働き方が多様化する今、「自分らしい仕事を見つけたい」と退職を選ぶ若者が増えています。
でも、こんな疑問を持ったことはありませんか?
「自己都合で辞めたら失業保険ってすぐにもらえないんでしょ?」
「辞めた後、お金がないから就活どころじゃない…」
実は、そんな悩みを抱えるあなたに朗報です。
2025年4月から、自己都合退職者にもやさしい制度改正が始まります。
今回は、その内容をわかりやすく、心に響くようにお届けします。
◆今までの制度は“厳しかった”…?
まず、これまでの制度について整理しておきましょう。
自己都合で会社を辞めた場合、失業給付(いわゆる「失業保険」)を受け取るには、
- 7日間の“待機期間”
- プラス2ヶ月の“給付制限期間”
という、実質2ヶ月以上の「もらえない期間」がありました。
つまり、
「辞めたけど、2ヶ月間は一銭ももらえない…!」
という状況が普通だったんです。生活に不安を抱える人にとっては、大きなハードルでした。
◆2025年4月から、1ヶ月に短縮!
そこで、政府はこの「空白の2ヶ月」を見直しました。
2025年4月1日からは、給付制限期間が“1ヶ月”に短縮されます。
これにより、
自己都合で辞めても、待機7日間+1ヶ月で失業給付の受給がスタート!
となります。
これだけでも助かりますが、さらに大きなポイントがあります。
◆「学び直し」をした人は、給付制限ナシでOK!
新制度では、ただの短縮にとどまりません。
なんと、
「教育訓練」を受けた場合、給付制限が“完全になし”になる!
という特例が導入されるのです。
【給付制限ナシの対象条件】
- 離職前1年以内に、厚生労働省指定の「教育訓練」を受けていた
- または、離職後に教育訓練を受け始めた
これらの条件を満たすと、
「待機期間7日間のみ」で即、失業給付がもらえるようになります!
◆これってどういう意味?
この制度改正は、単にお金の話だけではありません。
「学ぶ人は支援する」
「キャリアを再構築したい人を後押しする」
そんな政府のメッセージが込められています。
たとえば…
- 新しいスキルを学んで違う業界にチャレンジしたい
- プログラミング、語学、簿記など、将来に役立つ資格を取りたい
- 自分の可能性を広げたい
そんな前向きな一歩を踏み出す人を応援するために、制度が進化しているんです。
◆Z世代こそ、制度を知っておこう
Z世代(1990年代後半~2010年代前半生まれ)の皆さんは、「仕事=人生の一部」というより、「仕事=自分の価値観とフィットしているか」を大切にする傾向があります。
やりがいのない職場、ブラック企業、人間関係のストレス…
そうした状況を我慢せず、「いったん辞めて仕切り直したい」と考えるのは自然なことです。
でも、そのときに「お金がないから辞められない」「制度がよく分からないから怖い」ではもったいない。
この改正を知っておくだけで、「退職」や「転職」の選択肢がグッと広がります。
◆「知ってるだけで得する」時代へ
お金や制度の話って、どうしても難しく感じますよね。でも、こういう情報こそが、
「人生の選択肢」を増やしてくれる武器になります。
今回の改正も、誰かに教えてもらえなければ「知らないまま損する」可能性があった話。
逆に言えば、知っていれば「損しない人生」を選べるということでもあります。
◆まとめ:今すぐできる3つの行動
最後に、この記事を読んだあなたに伝えたい3つのアクション。
- 今の働き方に納得しているか、自分に問いかけてみよう
- もし「辞めたい」と思ったら、制度を知って戦略を立てよう
- 学び直し・スキルアップを前向きに考えてみよう
制度はあなたの味方です。
自分らしい働き方、納得できるキャリアのために、上手に制度を活用していきましょう。