資金繰りを制するものが、経営を制す!ドンブリ経営は命取りに!
はじめに:「利益が出ているのに、お金がない」
「利益は出ているのに、なぜかお金がない……」
経営者の多くが一度は口にするこの言葉。実はこの状態こそが、資金繰りを軽視した経営の末路なのです。
資金繰りとは、簡単に言えば「お金の流れを管理すること」。しかし、ただ単に収支を記録するだけでは意味がありません。
未来の支払いに備え、必要な資金を【いつ・どれだけ・どのように】用意するかを見通す力。これが資金繰りの本質です。
資金が尽きれば、会社は終わる!
赤字でも会社は潰れませんが、資金が尽きれば一発アウト。
黒字倒産という言葉があるように、利益とキャッシュはまったく別物です。
売上が上がっていても、手元に現金がなければ…
- 給料が払えない
- 仕入れができない
- 信頼を失う
例えば、あなたが1000万円の売上をあげたとしても、
- 入金は3か月後
- 支払いは翌月
このズレを乗り切る資金がなければ、ビジネスは止まります。
なぜ経営者は資金繰りを後回しにしてしまうのか?
- 「売上さえ上がれば大丈夫だと思っていた」
- 「税理士に任せているから問題ないと思っていた」
- 「銀行が貸してくれると思っていた」
これらはすべて、“思い込み”です。
資金繰りは、社長自身が責任を持って見ていくべき最重要項目です。
数字が苦手でも無視は禁物。
必ずツケを払う時が来ます。
資金繰りを制する3つのポイントとは!?
資金繰り表の作成と運用
最低でも月次ベースで「資金繰り表」を作成しましょう。
ポイントは:
- 売上予測
- 入金予定
- 支払い予定
- 借入返済
これらを“見える化”することで、感覚的な経営から戦略的判断へと変わります。
売掛金・買掛金のコントロールを!
キャッシュフローの鍵は、入金と支払いのタイミング。
理想:入金が先、支払いが後
そのためには:
・取引条件の見直し
・回収管理の徹底
これだけでもキャッシュフローは改善できます。
資金調達の選択肢を確保!
いざというときに慌てないよう、複数の調達ルートを用意しておきましょう。
- 銀行・信用金庫
- 日本政策金融公庫
- ファクタリング
- 補助金・助成金
平時から信頼関係を築いておくことがカギです。
「見える化」で不安が安心に変わる!?
多くの経営者が「なんとなく不安」を抱えています。
しかし、その正体は「数字が見えていない」こと。
- 見えない不安 → 放置 → 資金ショート
- 見える化 → 対策 → 安心経営
まずは「見える化」から始めましょう。
あなたは、資金繰りから逃げていないか?
資金繰りから目を背けることは、経営から逃げることです。
経営の持続可能性を高めたいなら、まず見るべきは「利益」ではなく「キャッシュ」。
この意識転換こそが、経営を次のステージへ引き上げる第一歩です。
まとめ:今日から始めよう!
資金繰りは“経営者の義務”。
そして、資金繰りを制する者だけが、
本当の意味で“経営を制する”ことができるのです。
明日からではなく、今日から始めてください。
- あなたの会社を守るために
- あなた自身の未来のために
最初の一歩:資金繰り表を作ってみよう!
本記事を読んで「自分ごと」と感じた方は、
まずは資金繰り表の作成から始めてみてください。
資金繰りの重要性を、きっと体感できるはずです。
芦屋市で税理士をしています、ながさん(長岡昭宏)です。1987年生まれ。兵庫県西宮市で生まれ育ち、現在、芦屋市に在住。未来会計や資金繰りやバックオフィスのDX化などのお困りごとを中心に、経営者の伴走支援をしています。懇切丁寧に明るく元気にサポートいたします。